厚生労働省は2月28日に2022年の国内の出生数(速報値)が前年比5.1%減の79万9728人だったと発表しました。統計を取り始めた1899年以来初めて80万人を割ったそうです。

因みに1899年は明治32年、今から124年前です。
前年の明治31年は第一次大隈内閣が発足、その後、明治37年には日露戦争、大正3年には第一次世界大戦、大正7年には富山県で米騒動勃発その後全国に波及、大正12年には関東大震災、昭和14年には第二次世界大戦開戦、昭和16年には太平洋戦争開戦、昭和20年終戦・・・令和5年までは、まだ78年も有ります。この間に様々な出来事が有りましたが出生数が80万人を割ることは無かったという事です。

明治32年の国内人口は4340万人程なので現在の約3分の1位ですが現在の方が出生数が少ないという事でもあります。

人口問題研究所による2017年の推計では80万人割れになるのは2033年としていたそうですから11年早く実現してしまったわけで、総務省が予想する人口9500万人は2050年ではなく、もっと早く現実になりそうです。

人が減ると不動産の需要も減りそうです。