タイトルにある「東京都相続空き家等の利活用円滑化モデル事業」を実施した東京都から平成31年3月22日にそのモデル事業で集まったデータを公表しているのを見つけたのでチョット覗いてみました。
事業期間は平成28年12月~平成30年3月までの16か月間
相談件数は344件
全体を一度に紹介するのは、量が多いので何回かに分けてご紹介します。
今回は2つの集計データを紹介します。
最初は、空き家発生の経緯について
1.相続 42%
2.施設入居・病院入院 20%
3.転居 8%
4.賃貸人なし 3%
5.居住・利用中 8%
6.その他 2%
7.不明 17%
空き家発生の経緯が相続で4割(この事業名に「相続空き家等」と入っていることが多少影響あるかもしれません)を超えています。また、施設入居・病院入院の2割を加えると全体の6割以上を占めます。これはやはり核家族が進み更に親世帯が高齢化したことに原因が有りそうです。(いつの時代でも高齢化は避けて通れないので核家族化が原因?)
次に、空き家年数です。
1.1年未満 12%
2.1年以上3年未満 17%
3.3年以上5年未満 8%
4.5年以上10年未満 6%
5.10年以上 8%
6.不明 40%
7.居住中 8%
空き家年数0~3年未満で29%なので所有者の方の問題意識が高いように見えますが、一方で10年以上で8%、不明40%も有ります。これは問題意識は有っても問題の解決は容易ではないことの表れではないでしょうか。
なかなか興味深い資料です。